期間限定!!
旧HP「うららかさん」の
閲覧が出来ます。

「泥の河」

監督:小栗康平

movie07.jpg

今回は邦画を紹介します。私が日本で一番好きな映画監督の小栗康平。日本でというか世界でか。好きな映画監督ベスト3がクシシュトフ・ケシロフスキ、ホウ・シャオシェン、そしてこの小栗康平なのです!

この方はあまり作品が多くない。でもよく世界的な賞をとる。の割に(だからか?)日本ではあまり有名じゃない。ちょっと難しいというか、静かな作風やと思う。私も最新作「埋もれ木」はファンながら無理でした。。何度も繰り返し繰り返し見たのは「死の棘」。むちゃくちゃ奥が深い。小説家である主人公の妻は心の病にかかる。それは夫の浮気が原因で。二人とその子供たちの危うい日常を描き、その心の中を詩的に綴って行く。なんだか分からないけど、もう一度見たくなるんやな。台詞がおもしろいです。ちょっと怖いけど。ちなみに夫に岸辺一徳、妻が松坂慶子。

小栗作品で初めて見たのが「泥の河」。原作は宮本輝(宮本輝も大好き)。この作品を今回は紹介しますね。

戦後間もない頃、大阪の河っぷちに食堂を営む一家。その一人息子の少年信雄は、河の対岸につながれたみすぼらしい船を発見する。やがて彼は船で暮らす少年喜一と仲良くなる。喜一には姉と美しい母がいた。信雄は二人を食堂に招待し暖かくもてなすが……。

というストーリーです。ん〜、、これ以上は書けないっ。戦後間もない頃の人々の生活、貧しさという悲しみ、少年の心のゆくえ、を監督はじっと見つめています。この映画は娯楽ではないかもしれない。けれども見る人の心に残すものは大きい。

言葉ではうまく言えないんやけど、、、、本当に何だろうと考えてしまうんやけど、やっぱり人間に対する深い愛情があって、暗い部分も悲しい部分にも向き合おうとする人間らしさがこの映画を支えていて、そういうものに向き合おうとする人たちに投げかけるものが多いんやと思います。ややこしい文ですみませんが、私は心を揺さぶられました。

これから続く人生で知るであろう「悲しみ」というものを初めて知った少年の心を描いた「泥の河」。地味やけど、私にとっては大切な一本です。

追伸。喜一の母役の加賀真理子がめっちゃきれい!

2008.03.03