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「パンチドランク・ラブ」

監督:ポール・トーマス・アンダーソン

パンチドランク・ラブ

見て来たよ、「スウィーニー・トッド」。だってティム・バートン&ジョニー・デップだもの。ヘレナ・ボナム=カーターも出てるし。で、どうやったか。。。う〜ん最後まで目が離せず、おもしろかったけど、衣装や美術がかっこよくてしびれるけど、歌もいいけど、なんか、、、夢が無さすぎるというか。。。いや、あの、始めっからそんなのないと思ってみればいいのかもしれない。でもティム・バートンやし期待しちゃうんよ。そういうとこが好きやから。ホラーでグロイから嫌なんじゃなくて。個人的には「チョコレート工場」はゆるすぎると思ってるし、甘けりゃいいってもんでもないし。好きな人もいると思う。映画なんて、ほんとに好き嫌いが自由でいいもの。でもまあ私はとにかく手放しに「良かった!」とは言えない感じでした。なんでこんな事を書くかというと、見る前に「絶対おもろいやろから気まぐれ映画館に書くぞ!」って意気込んでたから。それもあってよけいがっかりしたんかな。はい、今回はここでは書きません。

それにしても新作を映画館に見に行くのは楽しい。見る前に批評やクチコミを頭に入れてても、実際見ないとほんまに自分自身がおもしろいと感じられるか分からん。それはDVDよりもわくわくする。「どうやねん、この映画、どうなんの〜!?」って期待と不安を心に映画館に向かう。そして堪能。至福の時ですな。で、最近見たいと思ってるのがポール・トーマス・アンダーソン監督の「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」。20世紀初頭のカリフォルニアを舞台にした、ある石油王の話だそう。見たい。見たいぞう。「ブギーナイツ」「マグノリア」を生み出した監督。でも私が好きなのは今回お話しする「パンチドランク・ラブ」。恋に不器用な青年と、彼に恋する女性の一風変ったラブストーリー。

キレやすい青年バリーは、マイレージを貯めるためクーポンの付いたプリンを買い集めている。そんな彼の写真を見て一目惚れしたバリーの姉の同僚リナ。リナはバリーの働く会社の隣にある修理屋に車を預けにやって来る。もちろんバリーに会いに。ぎこちない、不器用な二人の出会い。でも二人の仲は少しずつ少しずつ深まって行く。この過程が危なっかしくて、おかしくて、優しくて、何とも切ないのです。

ちょっとしたことで傷付いて、周りも傷つけてしまうバリー。そんな彼が初めて知る恋。見ててはらはらする。でもそのいちいちの行動が胸にキュンキュンくる。恋する力ってすごい。最愛の人と出会う奇跡はものすごいパワーを生み出す。それこそ、人生を、その人そのものを変えてしまうのだ。でも人生、うまく行かないこともある。そんな時、人はどうやって乗り越えて行くだろう。幸せと不幸せは背中合わせだ。バリーは不幸せと対決する。彼らしいやり方で。静かに、そして大胆に立ち向かって行く。初めて巡り会えた愛しい人のために。自分のために。さてこの二人の恋の結末は・・??

ファーストシーンから漂う空気感はなぜかしらじらとしている。音楽も流れているけど、とても静かだ。何かが破壊されるシーンがあっても熱くはならない。そんなフィルムの中で淡々と進んで行く二人の物語。ポスターにもなった、二人がホテルの廊下で抱き合うシーンは秀逸!じわじわじわじわと「愛すること」が心に沁みてくる。この映画はとっても不思議。タイトルもかっこいいな。アダム・サンドラー、めっちゃかわいらしい!幸せな気持になりました。やっぱ映画はこうでなくちゃな。この世でただ一人、愛し愛される人との出会いって、、、あ〜いいもんだ!いいもんだろうなあ!!なんちて。「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」、おもしろいといいな。G.W.上映のようですので要チェックっす!

2008.02.04